家族のカタチ 八話まで感想

まずこのドラマですごく好きだなって思ったのは、慎吾ちゃん演じる大介が初めはただのひねくれ者のやなやつにも見えるんだけど、ちゃんと見てると本当は人の気持ちに敏感で不器用なだけなんだっていうのがわかるとこ。

 

全体的に不器用な人が多くて、葉奈子もすぐむきになっちゃうし、クレームもつけるけど、でも傷つけようだなんて一ミリも思ってなくて、

ただ不器用さがゆえに、傷つくのが怖いがゆえに傷つけてしまう。

大介はただ人を傷つけるのも傷つくのも嫌なだけで、一人がいいって逃げてるって言われればそれまでなのかも知れないけど、本当はすごく優しい人。

登場人物がみんなちゃんと他人のことを考えていて、でも不器用で言葉にできなくて、うまく優しさを表現できなくて。それが多分私がこのドラマを好きな一番の理由です。

 

八話は、大介は田中さんに、葉奈子はお母さんにちゃんと向き合うっていう話。

二人とも結局今までちゃんと向き合うってことを避けてきたわけで、向き合わずにいることで傷つけることはないかもしれないけど、傷つくことが必要な時がきっとあって。

私の好きだったシーンは、葉奈子がお母さんにもう自然妊娠はできないかもしれないって話した時に、お母さんに泣かれるのが嫌だったから言わなかったって言ったら

泣くのはわたしじゃないでしょ?

お母さんに泣いてるのを見られるのも嫌だったから。

って。

この泣くのはわたしじゃないでしょ?ってセリフがやっぱ私の中には全然ないものだったから。あ、お母さんってそういうことなのかな、って。すごく沁みたっていうか。それを言われて堪えきれなくなる葉奈子ともやりとりがすごく素敵で。

 

最後の、陽三さんの病気の告白はすごい心が痛くて。それを聞いた時の大介の顔がすごく痛くて。

このドラマはまってます。ホームドラマあんまり見ない方だと思ってたんだけど、たぶん私も少し大人になったのかな。なんだかんだ毎回泣いてるけど。

来週も楽しみです。